体外受精 スケジュール 流れ

体外受精の刺激周期、ショート法とは

 

体外受精では大きく2つの種類に分類されます。
刺激周期と自然周期の2つです。

 

刺激周期は毎日注射を打って卵胞を数多く育てる方法です。
もう一つは、注射ではなくクロミッドなどの経口薬で卵を育てる自然周期です。

 

刺激周期にも方法が2つあります。
まずは1つ目。ショート法から見ていきましょう。

 

 

ショート法とは

生理周期3日目くらいに病院へ行き、スプレキュアと言われる点鼻薬とFSHまたはHMGの排卵誘発剤の注射を使って卵胞を育てる方法です。

 

 

スプレキュアは1日に2回くらい鼻にシュッとスプレーします。
排卵誘発の注射は採卵日が決まるころまで毎日打ちます。

 

病院に毎日通って打つ場合と打ち方を教わって自宅で自分で打つ自己注射とがあります。
お尻に打つ場合や肩に打つ場合がありますが、筋肉注射なのでとにかく痛いです。

 

打ったあとはよく揉まないとしこりになって残ってしまうそうです。

 

卵胞が複数大きくなってくるのですが、一番大きい卵胞が18ミリ程度まで成長したら注射を止めます。
そして排卵を促すhcg注射を採卵予定時間から遡って36時間前くらいに打ちます。

 

 

ショート法では卵子の数はたくさん出来るのですが、質が少し低下します。
つまり、卵の質より量を求める方法です。

 

 

どんな人に向いているの?

卵巣機能が低下してきた高齢の人に向いています。

 

刺激周期のロング法とは

 

次に同じ刺激周期のロング法を見ていきましょう。

 

ショート法と同様に、点鼻薬と注射を使いますが、違うのは治療を開始する時期なんです。
ロング法では生理が始まる前から開始します。

 

生理予定日の1週間くらい前から点鼻薬を使い、生理3日目ころからは注射を使います。
その後はショート法と同じ流れになります。

 

 

ロング法では、ショート法ほど採卵で採れる卵の数は採れませんがそのかわり質は良くなります。
卵の数はそこまでたくさん採れなくていいから質の良い卵が欲しい方向けです。

 

どんな人に向いているの?

初めて体外受精を受ける人や、卵巣機能が低下していない若い人に向いています。

 

自然周期法について

 

排卵誘発のもう一つの方法、自然周期を見ていきますね。

 

刺激周期と大きく異る点は、排卵誘発の方法です。

 

ショート法やロング法では注射を使ってバンバン卵を量産していくイメージですが、自然周期は卵巣にあまり負担をかけることなく複数個の卵子を育てる穏やかな方法です。

 

通常は毎月育つ卵は1個なのですが、自然周期の場合は平均で2,3個ほどとなります。
稀に5個以上出来るときもありますが、ほとんどの場合で育つ卵子の数は片手でおさまる程度の数になります。

 

排卵誘発の方法はクロミッドやセロフェンとい経口薬を飲みます。
薬を飲むだけでいいので、毎日注射を打たなくていいので負担は軽くなります。

 

自然周期で採卵できる卵の数は少ないですが、その分質の良い卵子が採れます。

 

どんな人に向いているの?

なるべく体に負担を掛けたくない人や質の良い卵子を求めている人に向いています。

 

 

刺激周期と自然周期のメリットとデメリットとは?

 

3つの方法が分かったところで、それぞれのメリットとデメリットを見てみましょう。

 

刺激周期のメリット

刺激周期のデメリット

1回でたくさんの卵が出来るから残った卵は凍結保存しておき、別の周期に移植できる。卵の貯金ができる。

卵巣にかなり負担をかけるので、副作用としてお腹に腹水がたまることがある。
卵巣を休ませるために、毎月治療が出来ない。

 

 

自然周期のメリット

自然周期のデメリット

数は少ないが、1個1個の卵子の質が良いものが採れる。
卵巣に負担をかけないので、毎月でも採卵できる。

育つ卵胞の数が少ないので、1回の治療で使える卵子が少なくなる。
採卵しても卵が採れない、採れても成熟卵でないため治療がストップになる。

 

 

刺激周期で1回にたくさんの卵を作って凍結保存しておけば、別の周期では採卵することなく胚移植だけすればいいので、治療も少し楽になります。

 

一方、自然周期は卵子の貯金が出来る可能性はほとんど無いですが、その分質の良い卵子が出来ますし、採卵も毎月行うことも可能です。

 

どちらが良いか、それは人それぞれで違います。治療をしていく中で合わないと思ったら治療法を変えてみると良いですよ。